丹波文雄の小説「晩秋」の舞台にもなった支笏湖畔の温泉宿
丹波文雄の小説「晩秋」には支笏湖湖畔にある温泉宿が登場します。
主人公は義父との不倫をきっかけに夫と離婚、不倫相手の義父とは死別し
ひとり晩秋の支忽湖温泉へ向かうというなんともスキャンダラスな内容です。
支笏湖のなんともさびれた情景は、愛憎に疲れ果てた主人公の心情と重なり
何とも言えない不安感を増幅させます。
支笏洞爺国立公園内、支笏湖の東岸に支笏湖温泉が、
北西側に丸駒温泉、伊藤温泉が点在しています。
支笏湖温泉は遊覧船の発着場所に位置していますので、
飲食店やみやげ物屋なども多く温泉街を形成しています。
ぜひ味わって頂きたいのが、阿寒湖から支笏湖に移植されたヒメマス
を使った料理です。当地の名物料理ですので是非味わってみて下さい。
面積は琵琶湖の1/9に過ぎないのですが、水深があるため、
貯水量はなんと琵琶湖の3/4にも達するんだそうです。
温かい水が深部に残存し水面を暖めているため、
湖面の水温が下がりにくく、基本的に結氷しないんだそうです。
幻想的な支笏湖温泉。ヒメマスを肴に一杯なんてのもいいかも知れません。
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